かつてポケモンと人が心を通わせ、共に生きていた地「アルセオス地方」。しかし、突如現れた黒い霧がその絆を断ち切り、人とポケモンの関係は崩壊してしまった。主人公は幼い頃に行方不明となった兄を探す旅の途中で、不思議な光をまとうポケモン・ルミナと出会う。ルミナは、かつて人々の「絆の力」を司る存在だったという。共に旅を続ける中で、主人公は失われた心のつながりを取り戻す鍵を見つけていく。しかし、黒い霧の背後には、かつて人とポケモンを隔てた“古の王”の影が潜んでいた――。 友情、喪失、再生をテーマに、過去と未来、そして絆の真実が交錯する壮大な冒険が今、幕を開けるhttps://pokextuto.blogspot.com/feeds/posts/default?alt=rss
2023年7月18日火曜日
加熱するポケモンカード人気で相次ぐ窃盗 「レアカードには骨董品的価値も」関係者が語る
加熱するポケモンカード人気で相次ぐ窃盗 「レアカードには骨董品的価値も」関係者が語る
2023/07/17 11:00
井上有紀子
筆者:井上有紀子
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「ポケカ」と略されるポケモンカード。ユーチューバーがアップしたポケカ開封動画、対戦動画がヒット。コロナ禍の外出自粛中も家でできると注目された(撮影/小黒冴夏)
「ポケカ」と略されるポケモンカード。ユーチューバーがアップしたポケカ開封動画、対戦動画がヒット。コロナ禍の外出自粛中も家でできると注目された(撮影/小黒冴夏)
一部のポケモンカードが高額化したため、窃盗事件が全国で相次いでいる。
白熱する人気の裏で、関係者の思いは。AERA 2023年7月17日号の記事を紹介する。
【写真】ガラスケースに並ぶ高額化したポケモンカード
* * *
ポケモンカード(ポケカ)の窃盗事件が相次いでいる。5月に熊本県の専門店で約600枚が盗まれ、4月に東京・秋葉原の店で約1500枚が盗まれた。
ポケカは1996年、ゲームボーイの「ポケットモンスター」に続いて発売された。アニメの人気もあって、ポケカは子どもを中心に流行した。それがここ5年ほど、再びブームとなっている。
秋葉原の「晴れる屋2」はビル1棟がポケカ専門店。6月のある週末、小中学生とその保護者や大人で混み合っていた。晴れる屋2の渡辺翔店長は言う。
「発売当時、ポケカを楽しんでいた子どもたちが、26年の時を経て、大人になり再びポケカに戻ってきています」
再ブームのきっかけは、2016年に話題になった「ポケモンGO」の存在が大きいと渡辺店長は考える。
■あらゆる世代に認知
「ポケモンがあらゆる世代に認知され、ポケモン自体がブームになりました」
実際に、市場が拡大している。一般社団法人「日本玩具協会」によると、22年度のトレーディングカードの市場規模は玩具全体で最大。5年前の3倍近くだ。
ポケカの新品は、1パック180円ほどで、ランダムで5枚入っている。新品は1枚あたりに換算すると、数十円だ。いま高額化しているのは、限定配布された一部の中古のカードだ。例えば、晴れる屋2で最高額の在庫は、1億2千万円のカード。25年前、雑誌「コロコロコミック」の企画で配布された一般に流通しない幻のカードだ。アメリカでは状態のいい同じカードに当時のレートで約5億8千万円が支払われた。
「昔のカードは今より供給量が少なかったこともあり、骨董品としての価値が付いています」(渡辺店長)
新しい中古でも、高額なカードがある。カードにはそもそもレアリティー(カードの希少性を表す)が決められている。もっともレアとされているのが「SAR(スペシャルアートレア)」。カードのデザイン性が高く、一目で特別なカードだとわかる。人気があり、中古市場で数十万円の値が付くカードもある。渡辺店長は言う。
「多くの方がポケカのレアカードは価値が高いものであると思っているので、特定のSARに人気が集まり、高額になりやすくなっています」
井上有紀子
筆者:井上有紀子
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晴れる屋2の店内。1、2階は鍵付きのガラスケースに中古のカードが並ぶ。ピカチュウなど昔から人気のあるポケモンも多く、1枚50円から売られている(撮影/小黒冴夏)
晴れる屋2の店内。1、2階は鍵付きのガラスケースに中古のカードが並ぶ。ピカチュウなど昔から人気のあるポケモンも多く、1枚50円から売られている(撮影/小黒冴夏)
■転売防止の協定結ぶ
新作が発売された6月、各地で大行列ができた。20パックで5800円のボックスが、フリマアプリの「メルカリ」ではおよそ2万円で転売された。カードの転売、高額化自体は問題ないのだろうか。高額転売に詳しい弁護士の福井健策さんは言う。
「転売目的で公式サイトから購入したなら規約違反にあたり、また詐欺罪にあたる可能性もあります。カードショップは、犯罪があったと知りながら買い取ると、盗品等関与罪の可能性があります」
公式通販である「ポケモンセンターオンライン」は、利用規約で「営利目的で第三者に転売する行為」を禁止している。福井さんは買い占め、高額化によるトラブルをこう分析している。
「まず子どものプレーヤーなどがカードを手に入れられません。また、投機的な売買に手を出した人が借金を負い、生活が破壊されるリスクもあります。高額化で得た利益の脱税やカードの窃盗、詐欺などの犯罪が増えることも問題です。メーカー、カードショップ、フリマサイトが連携して手を打つべきだと思います」
メーカーである「ポケモン」は、「メルカリ」と不正な転売を防ぐための協定を結んだ。さらに、客に確実に届けられるように、受注生産をした。
カードショップも対策に乗り出している。晴れる屋2は新品も販売しているが、子どもたちの手に行き渡るように、新品のパックを売るのは15歳以下に限っている。渡辺店長は言う。
「高額で取引される傾向にあるのは未開封のボックスです。新作発売時には事前に抽選して限られた人数にボックスを販売しています」
■原点を愚直に大事に
渡辺店長は残念に思っている。
「遊ぶためのカード自体の金額はそれほど高くありませんがその情報が広がりきらず、未開封ボックスや一部のカードの高騰により、詳しくない方々からネガティブな印象を持たれてしまうことは遺憾です」
実は今もポケカを始めるのには500円台から2千円程度しかかからない。60枚のデッキ(対戦に使うカード)がセット販売されているのだ。
ポケカは日本初の本格的なトレーディングカードゲームと言われている。ポケカブームの立役者である香山哲さん(当時の製造販売元・メディアファクトリー元常務取締役)は言う。
「普通は原作をベースにメーカーが商品化しますが、ポケモンカードはたとえるなら原作者がカードゲームの開発もしているようなものです。ですので、カードの隅々までポケモンの生みの親の世界観が行き渡っています。今、私は関わっていませんが、今の販売元である『ポケモン』はポケモン以外のカードを作っていません。ポケモンという原点を愚直に大事にしているからこそ、当時ポケモンカードが好きだった子どもたちが大人になって帰ってきたとき、再び楽しめるゲームになっていると思います」
純粋にカードを求める人たちの手元に届いてほしい関係者の思いは熱い。(編集部・井上有紀子)
※AERA 2023年7月17日号
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